お墓づくりの選択肢として注目を集める中国産墓石。中国は世界有数の石材産地として知られ、多様な種類の御影石を産出しています。

価格の安さが魅力ではありますが、品質や耐久性に関する不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

実は中国産墓石には良質な石材も多く、適切に選べば国産と遜色ない美しさと耐久性を実現できます。

本記事では、中国産墓石の特徴・おすすめ石材の種類、国産やインド産の墓石との違いなど、初めてお墓を建てる方にもわかりやすく解説します。

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中国産墓石を選ぶメリットとは？

中国産墓石の最大の魅力は、何といってもリーズナブルな価格と豊富な種類にあります。

また、中国の広大な国土から採掘される石材は種類が豊富で、白系・黒系・緑系・赤系など多彩なカラーバリエーションから選ぶことができます。

以下では、中国産墓石を選ぶメリットについて詳しく解説していきます。

①国産に比べて価格が安い

中国産墓石が国産より安価である理由は主に以下の3点です。

まず第一に、中国の人件費が日本より低いことが挙げられます。

採掘から加工、輸送までの全工程において、人件費が低いことで価格を安く押さえられるのです。

第二に、中国では大規模な採石場で大量生産を行っているため、スケールメリットによるコスト削減が可能になっています。

第三に、輸送コストも国内流通に比べると効率化されています。

このような理由から、同じ品質の石材でも国産に比べて安く購入できることが多いのです。

②豊富な石材の種類とカラーバリエーション

中国産墓石の大きな魅力は、その豊富な種類とカラーバリエーションにあります。

白系の「G623」や「G688」から、グレー系の「G654」、ピンク系の「G663」まで、多様な色調の石材が取り揃えられています。

これは中国の広大な国土に様々な地質が存在するためで、各地域ごとに特色ある石材が産出されるのです。

たとえば、山東省は白系の石材が豊富で、福建省からは黒系や緑系の石材が多く産出されています。

中国から輸入されている石材は日本では入手困難な色味や模様のものも多く、お墓のデザインや周囲の環境との調和を考慮した最適な石材選びが可能に。

予算や好みに合わせて理想的な墓石を選べることは、中国産墓石の大きな魅力といえるでしょう。

知っておきたい中国産墓石のデメリットと注意点

中国産墓石には多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。

品質のばらつきや経年変化のリスク、加工精度の差など、購入前に知っておくべき点について解説します。

適切な知識を持つことで、後悔のない墓石選びができるでしょう。

①品質のばらつきと価格の関係性

中国産墓石において最も注意すべき点は、品質のばらつきです。

同じ石材名でも、採掘場所や時期によって硬度や色調に差が生じることがあります。

特に低価格帯の製品では、石材の選別基準が厳しくない場合があり、微細なヒビや変色の原因となる鉱物が含まれていることも。

価格と品質には明確な相関関係があり、極端に安い製品には何らかの品質上の妥協点が存在する可能性が高いです。

信頼できる石材店で、実際の石材サンプルを確認することが重要。

適切な価格帯の製品を選ぶことで、品質面での不安を解消できるでしょう。

②吸水率が高い石材に見られる経年変化のリスク

中国産墓石の中には、吸水率が高い石材も存在します。

吸水率とは石材が水分を吸収する割合を示す指標で、この数値が高いほど経年変化のリスクが高まります。

水分を多く吸収すると、凍結と融解の繰り返しによる「凍害」や、内部に浸透した水分による「変色」が発生しやすくなるのです。

特に寒冷地では、凍害による亀裂や剥離が生じるリスクが高まります。

墓石購入時には吸水率のデータを確認し、設置場所の気候条件も考慮して選ぶことが大切です。

適切なメンテナンスと撥水処理を定期的に行うことで、経年変化のリスクを軽減できるでしょう。

③加工精度に差が出る可能性も

中国産墓石のもうひとつの注意点は、加工精度にばらつきがある点です。

中国の石材工場では、最新の機械設備を導入している大手工場から、手作業中心の小規模工場までさまざまです。

加工技術や品質管理のレベルにより、同じデザインでも仕上がりに差が生じることがあります。

特に細かな彫刻や複雑な形状の加工では、技術力の差が顕著に表れるため、信頼できる輸入業者や石材店を選ぶことが高品質な加工を確保するポイントとなります。

実績のある業者は、中国現地での品質管理体制を整えており、一定以上の加工精度を保証しています。

納品前の写真確認や、過去の施工事例をチェックするなど、慎重な対応が後悔のない選択につながります。

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【色別】おすすめの中国産墓石｜代表的な石材の特徴を解説

中国産墓石にはさまざまな種類があり、色調や質感、耐久性などそれぞれに特徴があります。

ここでは白系、グレー・黒系、緑系・緑黒系、ピンク・赤系に分けて、代表的な石材の特徴を解説します。

お墓のイメージや設置環境に合わせて、最適な石材選びの参考にしてください。

白系

白系の石材は清潔感があり、どんな環境にも調和しやすいのが特徴です。

日本の墓地でも最も一般的に使われている色調で、明るく開放的な印象を与えます。

以下では、人気の高い白系中国産石材を紹介します。

G603

G603は、中国産白系石材の中でも知名度が高く、バランスの良さが魅力です。白色の地に灰色の斑点が特徴的で、全体的に落ち着いた印象を与えます。

山東省で産出される花崗岩で、硬度が高く耐久性に優れており、価格もリーズナブルなためコストパフォーマンスを重視する方に人気です。

吸水率も低く、変色や劣化に強いため、長期的に美しさを保ちやすい石材といえるでしょう。シンプルながらも上品な見た目が、多くの墓地環境に調和します。

G623

G623は、薄い茶色の目が入っている白色が特徴の石材です。「中国白御影」とも呼ばれ、きめ細かな質感と均一な色調が魅力です。

福建省で産出され、比較的安価ですが、耐久性と耐候性に優れています。

加工性も良好で、細かな彫刻も美しく表現できるため、デザイン性の高いお墓にも適しています。外柵の石に使用されることが多いです。

AG98

AG98は、白系石材の中でも特に白さが際立つ石材です。

中国の安徽省で産出され、雪のような純白の地に僅かな灰色の模様が入る美しい見た目が特徴です。結晶が細かく緻密で、硬度も高いため加工性と耐久性を兼ね備えています。

特に磨き上げた時の光沢感が美しく、上質なお墓を求める方に人気です。吸水率も低く、変色しにくいため長期にわたって美しさを保ちます。

G655

G655は、白みがかったグレーの地に小さな黒い粒が均一に分布する特徴的な石材です。中国の福建省で産出される花崗岩で、「白麻」とも呼ばれています。

非常に硬く吸水率が低いため時間が経っても変色しにくく、メンテナンス性にも優れています。落ち着いた色調でありながらも明るさがあり、どんな墓地にも調和しやすいのが魅力です。

価格も比較的リーズナブルで、実用性と見た目のバランスが取れた石材として人気があります。

G614

G614は、クリーム色がかった白色が特徴的な温かみのある石材。中国の山東省で産出され、色むらが少なく均一な色調を持つことが特徴です。

他の白系石材に比べてやや柔らかな印象を与え、優しく温かみのある雰囲気のお墓に適しています。

硬度も十分あり、適切な加工と処理を施せば長期的な耐久性も確保できます。吸水率はやや高めですが、定期的なメンテナンスにより美しさを保つことができます。

G688

G688は、白系石材の中でも特徴的なサーモンピンクがかった白色が魅力の石材です。石材表面には細かな赤褐色の粒が均一に分布し、独特の表情を持っています。

硬度が高く、吸水率が低いため、耐久性と耐候性に優れています。時間が経っても色あせにくく、長期間美しさを保つことができます。

個性的でありながらも上品さを兼ね備えた石材として、差別化されたお墓を求める方に選ばれています。

G1790

淡いグレーがかった白色が特徴のG1790は、中国の福建省で産出される石材です。

光の当たり方によって表情が変わる深みのある美しさを持っており、繊細な結晶構造と均一な色調が魅力。

硬度が高く吸水率が低いため、耐久性と耐候性に優れています。また加工性も良好で、複雑なデザインにも対応できます。

中間的な価格帯ながら高級感があり、品質と価格のバランスを重視する方に選ばれています。

G632H

G632Hは、白系石材の中でもやや灰色がかった色調が特徴的な石材です。中国の山東省で産出され、独特の落ち着いた雰囲気があります。

表面に現れる繊細な結晶模様が上品な印象を与え、磨き上げた際の光沢感が美しく、高級感のあるお墓に合います。

硬度がやや高く、吸水率も低めで、耐久性に優れています。

グレー・黒系

重厚感と格式高さを表現できるのが、グレーや黒系の石材です。

ここからは、代表的なグレー・黒系の中国産石材について解説します。

G654

G654は、濃いグレーの地に黒い粒が均一に分布する人気の高い石材で、非常に硬く、緻密な結晶構造を持っています。耐久性と耐候性に優れ、黒色の石より落ち着いた雰囲気になります。

磨き上げた時の光沢感が美しく彫刻の文字や模様が映えるため、墓石にメッセージを刻みたい場合にもおすすめです。価格も比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れたグレー系石材として人気があります。

北大青（ほくだいあお）

北大青は、青みがかった黒色が特徴的な石材で、独特の深みのある色調が魅力です。

表面に青味がかった模様が浮かび上がり、他の黒系石材とは一線を画す個性を持っています。光の当たり方によって表情が変わる深みのある美しさを持ち、時間が経っても色あせしにくいのが特徴です。

価格は黒系石材の中では中価格帯に位置し、個性的でありながらも格調高いお墓を求める方に選ばれています。

G025細目（河北山崎）

G025細目（河北山崎）は、きめ細かな黒色が特徴の石材です。中国の河北省で産出され、細かな結晶構造と均一な黒色が魅力です。

「細目」という名の通り、表面の粒子が細かく、なめらかな質感があります。

硬度が高く、緻密な構造を持つため、吸水率が低く耐久性に優れています。特に彫刻文字が鮮明に映えるため、文字や家紋を重視するお墓に最適です。

山西黒

山西黒は、中国の山西省で産出される漆黒の深みが特徴的な中国産黒系石材で、ほぼ均一な漆黒の色調が魅力です。

結晶構造が細かく、緻密なため、磨き上げると鏡のような光沢を放ちます。

しかし、経年劣化で茶色になることもあるため、注意が必要です。

南平黒

南平黒は、深みのある黒色に僅かな青みが混じる石材で、独特の深みのある色調が魅力です。表面に細かな結晶が光を反射し、奥行きのある美しさを生み出します。

硬度が高く、吸水率も低いため、耐久性と耐候性に優れています。彫刻や金箔が映えるため和型の墓石にマッチ。伝統的なデザインのお墓に適しています。。

緑系・緑黒系

緑系や緑黒系の石材は、自然との調和を感じさせる独特の風合いが魅力。特に自然豊かな墓地環境に設置すると美しく映えます。

ここでは、代表的な緑系・緑黒系の中国産石材について解説します。

G616

中国の福建省で産出されるG616は、深みのある緑色が特徴的な石材です。深緑の地に黒や白の細かな粒が点在し、自然の森を思わせる独特の風合いがあります。

硬度が高く吸水率も低いため、耐久性と耐候性に優れています。自然豊かな墓地環境との調和が素晴らしく、周囲の緑と一体感のあるお墓を実現できるでしょう。

G1135（万年青）

G1135（万年青）は中国の福建省で産出る石材で、名前の通り青みを帯びた緑色が特徴的です。

「万年青」という名前は、その色調が長年変わらないことに由来しています。

硬度が高く吸水率も低いため耐久性と耐候性に優れており、個性的でありながらも落ち着いた雰囲気のお墓を求める方に選ばれています。

ピンク・赤系

ピンクや赤系の石材は、温かみと優しさを感じさせる色調が特徴です。

以下では、代表的なピンク・赤系の中国産石材について解説します。

G635

G635は、鮮やかな赤色が特徴的な石材です。鮮やかな赤色の地に黒や白の粒が点在し、力強さと温かみを兼ね備えた印象を与えます。

独特の色調で、個性的なお墓を求める方に好適。硬度が高く、吸水率も低いため、耐久性と耐候性にも優れています。

G608（赤庵治）

G608（赤庵治）は、淡い赤みを帯びた色調が特徴的な石材です。中国の福建省で産出され、日本の「庵治石」に似た風合いを持つことから「赤庵治」とも呼ばれています。

落ち着いた赤色の地に細かな結晶が均一に分布し、上品な印象を与えます。

G354（中国マホガニー）

G354（中国マホガニー）は、マホガニー材を思わせる深みのある赤褐色の石材です。

表面には結晶が美しく光り、深みのある高級感を生み出します。磨き上げると独特の艶と深みを持ち、光の当たり方によって表情が変わる魅力があります。

価格は赤系石材の中でも高価格帯に位置しますが、その独特の風合いと高級感から、こだわりのあるお墓を求める方に選ばれています。

中国産墓石・国産墓石・インド産墓石の違いを比較

墓石を選ぶ際には、原産国による特徴の違いを理解することが重要です。中国、日本、インドの三カ国の墓石には、それぞれ独自の特性があり、価格、品質、デザイン、耐久性などさまざまな面で異なります。

墓石の国別比較表

特徴	中国産墓石	日本産（国産）墓石	インド産墓石
価格	国産比30〜50%安価	もっとも高価	中国産よりも高い
品質管理	品質にばらつきあり	厳格で均一な品質	中国産より優れている
加工精度	大手工場では高品質	細部まで丁寧な仕上げ	中国産と同等で高品質
石材の種類	豊富なバリエーション	限定的	黒系・グレー・緑・茶系と豊富
色調	白系から黒系、緑系、赤系まで幅広い	グレー系、黒系など	濃い色調と独特の模様が特徴
耐久性	硬度が高く吸水率が低い	高い	国産に次ぐ耐久性
納期	比較的短い	もっとも短い	中国産より長い傾向
選択ポイント	予算重視	品質重視	品質と予算のバランス

価格面での比較

墓石の価格は国によって大きく異なります。日本の国産墓石は最も高価で、中国産墓石はそれと比較して30〜50%ほど安価に購入できます。さらにインド産墓石は中国産よりも高価な傾向があります。

この価格差は主に各国の生産規模や採石量、人件費など違いによるものです。

品質と加工精度

品質管理においては、日本の国産墓石がもっとも優れており、厳格な品質基準のもとで均一な製品が生産されています。

一方、中国産墓石は工場によって品質にばらつきがあるため、信頼できる業者から選別することが重要です。

インドで採掘されてた石材は、多くの場合中国で加工されます。

細かな彫刻や複雑なデザインを求める場合は、国産墓石が最適ですが、近年の中国の大手工場では技術向上が著しく、国産に匹敵する高品質な製品も増えています。

石材の種類と色調

石材の種類と色調に関しては、中国産がもっとも豊富なバリエーションを誇り、白系から黒系、緑系、赤系まで幅広い色調が揃っています。

インド産墓石は特に黒系や茶系の石材が充実しており、濃い色調と独特の模様が特徴的。

珍しい色合いの石材を求める場合は、選択肢の広い中国産がおすすめです。

耐久性

耐久性については、石材の種類によって異なりますが、一般的に国産の墓石がもっとも優れているといえるでしょう。

中国産の石材でも、墓石に使用される石材は硬度が高く、吸水率が低い傾向があるため、長期的な耐久性では優位性があります。

選ぶ際のポイント

墓石選びでは、予算と品質のバランスを考慮することが大切です。

品質を最優先するなら国産墓石、国産に次ぐ品質をお求めならインド産墓石、予算を重視するなら中国産墓石、という選択肢が一般的です。ただし、どの国の石材も種類によって特性が大きく異なるため、個別の石材ごとに比較検討することが重要です。

最終的には、予算、品質、デザイン、納期などの要素を総合的に考慮して、自分に最適な墓石を選ぶことをおすすめします。

墓石のカレンで施工した中国産墓石を使用したお墓をご紹介

中国産白色石材G623を使用したお墓

中国産白色石材G614を使用したお墓

中国産白色石材G688を使用したお墓

中国産白色石材中国松山石を使用したお墓

中国産グレー色石材北大青（ほくだいあお）を使用したお墓

中国産グレー色石材河北山崎（かほくやまざき）を使用したお墓

中国産ピンク色石材G663を使用したお墓

中国産茶色石材中国マホガニーを使用したお墓

まとめ

中国産墓石は、価格の安さと豊富な種類が大きな魅力です。適切に選べば、高い品質と美しさを兼ね備えたお墓を建てることができます。

ただし、品質のばらつきや吸水率の高い石材がある点には注意が必要。信頼できる石材店で実際のサンプルを確認し、品質データをチェックすることが重要です。

国産墓石との違いを理解した上で、予算と品質のバランスを考慮して選ぶことが、後悔のない墓石選びにつながります。

最終的には、ご家族の想いや墓地環境との調和を大切に、長く大切にしていけるお墓を選びましょう。

墓石カレン　お客様インタビューのご紹介

墓石カレン（群馬県館林市)にて施工させていただきましたお客さんのインタビューをご紹介いたします。

 

 

弊社カレン（群馬県館林市）は、お客様のご希望に合ったお墓造りを丁寧にサポート致します。お客様とのコミュニケーションを大切にし、お墓づくりにおいても最高の満足を追求します。信頼性の高い技術力と親切丁寧な対応により、お客様に喜びと感動をお届けいたします。
大切な方の供養にふさわしいお墓を作り上げるお手伝いをさせていただきます。